空間系エフェクターで現在絶大な信頼を手にしたstrymon
今回はstrymonの正規代理店である(株)オールアクセスより、代表取締役 服部 弘一氏にお越しいただき、ミュージックランド 下田とstrymonについてその詳細に迫りました。
対談
strymon 総卸元
(株)オールアクセス 代表取締役
服部 弘一
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MUSICLAND KEY
下田 紀彦
(L to R)
(株)オールアクセス 服部 氏
MUSIC LAND 下田
高速で膨大な情報量を処理しているので、正直とんでもないDSPが搭載されている
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下田(以下、下):おひさしぶりです。
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服部(以下、服):おひさしぶりですね。今日はよろしくお願いします。
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下:早速ですがstrymonはDamage Control時代のメンバーでの立ち上げですよね?
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服:そうですね、約6年前、ですから2005年ですね。まずDamage Controlというブランドを立ち上げ、真空管搭載のエフェクターを販売してたのはご存知の方も多いと思います。そして次に小型のDSP(Digital Signal Processor:デジタルシグナルプロセッサ)搭載エフェクターを新製品として発売する事になる訳です。
Damage Controlブランドでは真空管搭載プリアンプ&ディストーションというイメージがあまりにも強かったので、それから脱却したかったという意味合いも込めて、新ブランドのstrymonでスタートしました。strymonは2009年にスタートし、もちろんDamage Controlと同じメンバーです。
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下:strymonのエフェクターはどの機種もクォリティが高く、透明度、立体感、艶があり、この価格帯では言う事ないですが、製品について教えてください。
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服:わかりました。まず我々が聞いている良い音と言うのは、アナログ回路でS/N比が良く、ダイナミックレンジが広いというのが前提にあります。もちろんアナログ回路でも信号を通すオペアンプやトランジスタ、コンデンサーに良い物を使用しないと良いサウンドが出ないというのはお分かりいただけると思いますが、それをデジタル機器で再現するには前途に述べた事をまずクリアしない限り良いサウンドにはならないんですよ。
そしてもう一つ大事な所は電源電圧ですね。実はstrymonのアナログ回路は9Vで作動してないんですよ。これはもちろん企業秘密なんですが、プロミキサーと同じ位のダイナミックレンジがとれる様に設計してあります。ですから当然S/N比が良く、ダイナミックが広いのでギターで強く弾いた時、弱く弾いた時の表現力が違うというのが一つ、それからAD/DA変換時にも音質に与える影響は大きいですね。例えば、9,800円のDVDプレイヤーと30万円位するDVDプレイヤーって音質も画質も大きく違う様に、使用しているコンバーターだけでもピンからキリまである訳じゃないですか、これはエフェクターにも同じ事が言える訳で使用しているコンバーターで音質が大きく変わります。
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下:他社でも良質なコンバーターを使用しているブランドはあるじゃないですか?
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服:そうですね、もちろんstrymon以外にも良質なコンバーターを使用しているブランドはあります。じゃ何故strymonはサウンドが良いのか?彼らだからこそ出来る独特のコンバーター回路の使い方にありますね!もう少し付け加えると……、もっと細かく言えばギター信号をプロセスしている時のデータ量が全然違います。高速で膨大な情報量を処理しているので正直とんでもないDSPが搭載されていると言う事なんですよ。とにかく挙げていくとキリがないですね(笑)。
こんな実験をしてみました。発売されているstrymonの6機種を直列で繋ぎ全てをONにした時に、ノイズが全くと言っていいほど無いのにの驚きました。デモしたミュージシャンに「ONになってるの?」って聞かれました。これだけの技術が惜しげも無く注入されて、このクォリティで3万円ですから安いと思いますよ。
昔のディレイにしてもフランジャーにしてもアナログじゃないですか、じゃあそのアナログエフェクターってどうやってそのサウンドを作り上げてたのかというとBBDという素子を使ってやっています。ツマミをこの設定にすればこうなる、こうすればこうなるというのをstrymonは、内部回路、素子レベルから完全に再現してしまったんです。
「BRIGADIER」はあれ、ディレイ3台分なんですよ。3種類のディレイモードがありますが、各モードで同じディレイタイムに設定した時それぞれ異なる処理をしています。各モードで表現力が違うというのが凄い!さらにstrymonはライン入力にも対応していますのでアンプのセンド&リターンに繋いでいただいても問題なく使用出来ます。
他社ブランド製品も設計しています。それだけ技術が信頼されていると言う事
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下:strymonは自社だけでなく他社の製品も設計していると聞きましたが……。
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服:これは表に出せない話しじゃないですか?ブランドは言えないですが、実は、他社ブランド製品も設計しています。strymonの技術が盛り込まれているアンプは現在既に販売されていますよ。それだけstrymonの技術は信頼されていると言う事ですね。
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下:strymon、今後の展開はどうですか?
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服:そうですね、もう少ししたら「TIMELINE」という新しい機種が発売となります。というかもはや普通のディレイじゃないですよ。ディレイの領域超えてます(笑)。わかりやすく説明しますと、12個のディレイが1つの箱に入ってると言えばいいでしょうか。先ほどDSPの説明をしましたが更に高性能なDSPが搭載されていますので、もう手が付けられない(笑)。発売しましたら、是非試奏してみてきただきたいです。
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下:strymonをまだ弾いた事の無い方も多いと思います。色々なエフェクターが発売されていて、その中でもstrymonは少し価格は高いかもしれませんが、彼らでしか出来ない特別な技術が注入されています。サウンドを聞いていたければ必ず納得されるはずです。strymonは耳の肥えたお客様も納得出来る、我々が自信を持ってオススメ出来るメーカーですね。
服部さん、本日はどうもありがとうございました。
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服:ありがとうございました。