現在日本でも絶大な人気を誇るBlackstar Amplification
2007年よりこの英国ブランドのBlackstar Amplificationを取り扱う総卸元、(株)神田商会様よりBlackstar担当の一人である高木 仁氏にお越しいただき、ミュージックランド下田とその魅力を存分に語っていただきました。
対談
Blackstar 総卸元
(株)神田商会
高木 仁
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MUSICLAND KEY
下田 紀彦
(L to R)
(株)神田商会 高木 氏
MUSIC LAND 下田
HT-5は我々が「こんなアンプを作ってみては?」って提案した物なんです
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下田(以下、下):Blackstarはイギリスのブランドですよね?
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高木(以下、高):そうですね、2004年イギリスでスタートさせた会社で、それまで長きに渡り在籍した某有名会社で多くの作品に携わってきたいわば「真空管のエキスパート集団」ですね!当初は5人のメンバーしかいなっかたんですよ。その彼らがまず発表したのが2007年にハンドワイアードの「アーチザンアンプ」と真空管搭載の歪み系ペダルでした。もしかしたら日本の方には当初エフェクターのブランドだと思われていたんじゃないかな?
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下:そうですね、エフェクターのブランドのイメージが強かったですね。でもその後に発売されたHT-5等のアンプが爆発的な人気で、それでアンプブランドのイメージに変わりましたね。
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高:実はHT-5、あれは我々がBlackstar社に「こんなアンプを作ってみては?」って提案した物なんですよ、言ってみれば日本発信のアンプですね。海外のアンプ・ブランドってパワーがあって、でかい音が出る物を作りたがる傾向があってHT-5の様な小型アンプは作んないですよ。このアンプは「サウンド」「機能」「サイズ」「価格」において、まさに日本の土壌に適したアンプだと認識しています。
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下:何が良いかってコストパフォーマンスも然ることながら、機能が充実していますよね、「ヘッドフォンアウト」「エミューレーターアウト」「ループ機能」等、当店に来店されるお客様は特にヘッドフォンアウト、ループ機能を気にされる方は多いですから、このアンプは勧め易いアンプです。
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高:ありがとうございます。そうですね、機能は申し分ないと思います。BlackstarはHT-5だけでなくHT Studio20とHT Club40が2010年に発表され、米国「ギタリストマガジン誌」でGuitarist Choice賞を頂きましたし、日本でも着々と市場に導入していただいております。「HT-5よりもう少し大きいものを」というユーザーの声を拾えました。
お陰さまで……、でも小型だけでなく大型アンプもかなりの評判を頂いております。例えば、シリーズワン等のハイパワーサウンドは。特に200wattはパワー管にギターアンプでは珍しいKT88(6550)を使用し4チャンネルと多チャンネルでハイパワーという恐ろしいアンプ、それでいてMIDI機能も付き、価格もリーズナブルと他ブランドと比べても圧倒的にお求め易くなっています。
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下:確かGus.Gもこのモデルでしたよね?
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高:そうです。S1-200ですね。大音量のオジー・バンドで来日時は4スタックも並べました。さすがに全部は鳴らしませんでしたがね。4つも鳴らされたら他のメンバーはたまんない(笑)。それと、ついこの前大御所のニール・ショーンも仲間に加わりました。
そうそう、それとBlackstarと言えば特許を取得している"ISF"という機能があります、これはEQコントロールに関連して働き様々なサウンドキャラクターを設定する事が出来ます。例えばコントロールを左に回していくとタイトな低域、アグレッシブな中域、所謂アメリカンサウンド、右に回すと箱鳴りの強いブリティッシュサウンドとお好みの設定が可能です。
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下:当店でご購入される方を見てると様々な方がBlackstarアンプを購入されてますね。ハードロックの方から、それこそブルース系ポップス系と。一見歪みアンプと思いがちなんですが、クリーン&クランチも使えるサウンドヴァリエーション豊かなアンプですよね。
歪みペダルはRoland JCで最良のサウンドを得られるのが重要
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下:現在でも多大な人気を誇るエフェクターについてお聞きしたいのですが?
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高:発売当初から大変好評を頂いております。もちろんミュージックランドさんでも相当台数の販売をしていただいております。 実際に販売されていてお客様の反応はどうですか?
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下:正直、評価は良いですね。良いという評価の一つにRoland JCに繋いで良い歪みが出る。つまりチューブっぽいサウンドが出せるという所にあると思います。結局皆さん(私もそうですが)スタジオにアンプを持って行かない方が多いですよね。もちろん持っていない方もおられますし……。スタジオってJC絶対あるじゃないですか、それに繋いで良い音出したいんですよ。ドカーンとね。
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高:それ結構言われます(笑)。エフェクターを選ぶ基準として特に歪みはJCで出して最良のサウンドを得られるのって重要ですよね、真空管アンプでは良い音がするのにJCだと「あれ?」みたいな。自分が弾き易い歪みを出すってキモですよね。
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下:なので当店ではJCで試奏って方多いです。ただ難点なのが、大きい。そしてアダプターでないと使用出来ないって所ですかね。
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高:しょうがないんですよ。それは真空管内蔵だし、電圧をかけないとそのサウンドを出すのは無理なんですよ。バッテリーだと足りないんで、パワーが。でも、音を出してもらえばすぐ解ります。どのペダルも圧倒的に音が太い。あ、でもこのペダル達が出てからは随分他社も巨大化してきていません?気のせいかな?
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下:確かにそうかも知れませんね(笑)
クオリティ・コントロールに関しては常に気を張っています
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下:これからもどんどん新製品とか発売されそうな予感がしますが……。
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高:そうですね。この後は小型真空管アンプ、小型キャビ、S1シリーズに4Ch仕様バージョンの登場などなど、もっと色々しゃべりたいんですが、まだ言えない情報はいっぱいあります(笑)。
Blackstarというブランドを取り扱い始めて数年が経ちますが、我々もその魅力にハマってます。サウンド、価格ももちろんそうですが、圧倒的に故障が少ないですね。真空管アンプが壊れにくいって結構重要じゃないですか。ライブ、スタジオ当日に音がでないって事が限りなく少ないって事ですからね。もちろん真空管を使用していますのでいつかは交換時期がきますが……、その時は我々に言ってください、その為の総卸元ですから。出来る限り速やかに対応いたします。Blackstar社もクオリティ・コントロールに関しては常に気を張っています。
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「Blackstar Amplification」の日本国内代理店業務は2018年3月1日より、「KID(KORG Import Division)」に移管しています。