I. Reverse Delay into Reverse Granular プログラム1は、リバースディレイの中にリバースグラニュラーのアルゴリズムにより、サンプリングされた「粒」が逆再生されます。「逆再生」と『「再」逆再生』が織りなすフィードバック経路は、音像を複雑で有機的に変化させます。「粒」のサイズ(Xノブ)を下げることで一時的に逆再生された長くスムーズな効果を、そしてサイズを上げることで狂気に満ちた異常につまった逆再生の効果が得られます。
II. Forward Delay into Octave Up Granular プログラム2は、フォワードディレイを、「粒」が倍速再生されたオクターブ上のグラニュラープログラムに与えます。倍速の音の「群れ」がフィードバックパスを明るく軽快な音の滝を織りなします。
III. Analog-Style Delay into Octave Down Granular プログラム3では温かくダークなアナログスタイルのディレイを、半速で逆再生されたオクターブ下のグラニュラープログラムに与えます。減速したリピートがアナログな処理と合わさり、深い雷鳴のような足音と厚く濁ったアンビエンスを作り出します。
IV. Multi-Tap Granular into Multi-Tap Granular (Grain-Verb) プログラム4は2つのマルチタップグラニュラーアルゴリズムが順番に、各グラニュラーバッファから複数のサンプルを同時に再生します。サンプリングされた音の複数のポイントがフィードバックパスで互いに作られ、異常な「雲(フィルター)」とユニークで有機的なリバーブを作り出します。timeノブはこのプログラムでは両方のグラニュラーアルゴリズムのタイムストレッチをコントロールし、両方のグラニュラーエフェクトの長さとトーンの個性を変化させます。
V. Forward Delay into Randomized Pitch Granular プログラム5はフォワードディレイを、サンプリングされた音をピッチを上げての倍速やピッチを落としての半速、通常速度で通常再生や逆再生を逆再生ランダムにピッチ可変するグラニュラープログラムに与えます。サンプリング音は再生される度にピッチが可変するので、Xノブでランダム化したピッチモジュレーションのレートを変えてみてください。