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Buchla Model 266t Source of Uncertaintyは、”制御可能なランダム性”というコンセプトを持った、とてもユニークなランダム電圧生成モジュールです。6つの異なるツールがクラシックなインターフェイスのままに1つのモジュールの中に収められています。2種類のプロセッサと4種類のジェネレータを搭載します。
【機能】
■Noise Source(ノイズ・ソース)
3種類のアナログ・ノイズ・ジェネレータです。
・ピンク・ノイズ (-3db/oct - 低周波数帯側が強調)
・ホワイト・ノイズ (フラット- 全ての周波数帯にて一定)
・ブルー・ノイズ (+3db/oct - 高周波数帯側が強調)
■Fluctuating Random Voltages(フラクチュエイティング・ランダム・ボルテージ)
ゆらぎや震えのような、なめらかかつランダムに変動するCVジェネレータです。
変動速度は0.05Hz(20秒)~50Hzの範囲で設定可能です。
それぞれに揺らぎの速度を操作するノブとCV入力を備えています。
■Quantized Random Voltage(クオンタイズド・ランダム・ボルテージ)
ノブとCVで設定可能な”n” という値をもとに、2つの決められた方程式に基づいてランダム電圧を生成します。
Pulse Inputsに入力したゲート(パルス)信号によって出力するランダム電圧が更新されます。
“n”の値は1~6の範囲にて設定可能です。
右側のn+1出力は0~約9Vの範囲にて、n+1の値で分割した範囲のランダムCVを出力します。
左側の2^n出力は0~10Vの範囲内にて、2^nの値で均等に分割したうちからランダム電圧を出力します。
<動作の例>
2^nの出力を使用し、n=6の値にノブを設定したとします。
2の6乗の結果は64なので、0~10Vの範囲を均等に分割した、64種類の電圧がランダムに生成され出力されます。
n+1の出力を使用し、n=3の値にノブを設定したとします。
3+1の結果は4なので、0~約9Vの範囲を均等に分割した4種類の電圧(0V、3V、6V、9V)がランダムに生成されます。
■Stored Random Voltage(ストアード・ランダム・ボルテージ)
0~10Vの範囲で均等分布したランダム電圧出力と、電圧範囲がベル型に分布する出力の、2つの段階的な電圧出力を生成します。
右側の出力は分布の中心をノブもしくはCVで設定可能です。ノブを右側に回すと高い電圧の分布が増え、左側に回すと低い電圧の分布が増えます。
Pulse Inputsに入力したゲート(パルス)信号によって出力するランダム電圧が更新されます。
■Sample and Hold(サンプル・アンド・ホールド)
Pulse入力にしたパルス、もしくはゲートの立ち上がりと同時に、CV入力へ入力しているCVの値をホールドします。
次のパルスの立ち上がりが来るまでCV出力はその値を維持し続けます。
CV出力とPluse出力にはそれぞれAlt(オルタネイト)出力があります。
CVのAlt出力はサンプル・アンド・ホールドした信号をそれぞれ交互に出力します。これはピンポン効果を作るなどに役立ちます。
Pluse出力は入力したパルスを交互に出力します。フリップ・フロップもしくは1/2のディバイダの機能のように役立ちます。
■Integrator(インテグレータ)
入力CVの変化をなだらかにします。ノブとCVで遷移時間をコントロール可能です。
スルーリミッタ、ポルタメント、グライドのような使い方に役立ちます。
Buchla Model 266t Source of Uncertaintyは、このように多くの機能を備えます。
そのためその他様々なモジュールへのモジュレーションソースとして、また266t内でのセルフパッチすることもできる汎用性を備えています。
スペック
■幅
24HP
■奥行き
25mm
■消費電流
+12V : 150mA
-12V : 100mA