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Linnaeus(リネウス)はRossum社のフィルターモジュールである、Evolution(E-mu Sytem2100に搭載されたフィルターを基本とするローパス・フィルター)やMorpheus(E-mu Morpheusシンセサイザーに搭載された14 Pole Z-Plainデジタル・フィルター)に続くフィルターの第3作で、Oberheim SEMに搭載されたマルチモード・フィルターを高度に進化させた革新的なステレオ・ステート・バリアブル・フィルターです。
常に安定した動作を保ちながらレゾナンス周波数をゼロから負の周波数に至るまでリニアにモジュレーションをかけることを可能にした新設計のスルーゼロ・ステート・バリアブル・フィルターを2基搭載。
ほぼすべてのパラメーターの広範囲なCVコントロールにより、フィルターの自然なレスポンス・カーブを新しい方法でコントロールし、繊細または劇的なサウンド・エフェクトを作成できます。
また「パラメーターごとに 1つのノブ」インターフェースを備え、リアルタイムのインタラクションに適しており、クリエイティビティを刺激します。
カットオフ/レゾナンス・フリーケンシーは、20Hz以下の超低周波数から20,000Hz以上の超音波まで、エクスポネンシャルCVコントロールが可能。
同時にレゾナント・ゲイン(Q)を0dBから60dB以上までエクスポネンシャルCVコントロール可能です。
Linnaeusの2基のフィルターの特性は、ローパスからバンドパス、ハイパス、ノッチ、ローシェルビング、ハイシェルビング特性まで、独立して連続的に可変します。
レスポンス特性のCVコントロールは、2つのチャネルのそれぞれに対して個別に選択可能です。
リニア・スルーゼロ・モジュレーションは、内蔵モジュレーション・オシレーター、および/または外部リニアFMモジュレーション入力によって動作します。
CVコントロール可能なモジュレーション・オシレーターは、フィルターのリニア・フリーケンシーをトラックするか、独立して動作可能です。
モジュレーション・オシレーターの出力波形は、オフからサイン波、三角波、ノコギリ波、そして矩形波まで連続的に変化します。
モジュレーション・オシレーターの出力は、外部リニアFM入力と加算され、モジュレーション・インデックスVCAに適用されます。
モジュレーション・インデックスVCAは、0から8倍までのリニア・スルーゼロ・モジュレーション・インデックスをコントロールします。
もちろんモジュレーション・インデックスもCVコントロール可能です。
【主な機能】
●正確な1V/OCTおよびアッテネート可能なCV入力を介して、サブオーディオから超音波までエクスポネンシャルCVコントロール可能な、非常に広いフリーケンシー・レンジ。
●内部モジュレーション・オシレーターおよび/または外部リニアFM入力を介したスルーゼロ・リニア・フリーケンシー・モジュレーション。
●バリアブル・リニア・モジュレーション・インデックス、アッテネート可能なCV入力を介してCVコントロール可能。
●6dB/Vおよびアッテネート可能なCV入力を使用して、0dBから60dB以上までエクスポネンシャルCVコントロール可能なレゾナンス(Q)。
●Response Enableボタンを使用して、2つのチャネルのそれぞれに対して連続可変レスポンス特性を独立して選択可能。特性には、ローパス(12db/octおよび6db/oct)、バンドパス、ハイパス(12db/octおよび6db/oct)、ノッチ、ローシェルビングおよびハイシェルビングが含まれます。
●アッテネート可能なCV入力によるレスポンス特性のCVコントロール。個別のResponse CV Enableボタンを使用すると、各チャネルのレスポンスをCVにより個別に有効または無効にできます。
●オフからサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波まで連続的に変化する波形を持つ統合モジュレーション・オシレーター。そのフリーケンシーは、アッテネート可能なCV入力を使用してエクスポネンシャルCVコントロールできます。
●モジュレーション・オシレーターがフィルターのインデックス・フリーケンシーを正確にトラックできるようにするトラック・コントロール。
●ステレオ入力および出力。Linnaeusはステレオ信号または2つの独立したモノ信号を処理できます。2つのチャンネルはフィルターのカットオフ/レゾナンス・フリーケンシーを共有しますが、フィルター・レスポンス特性は各チャンネルで個別にコントロールできます。
●Linnaeusは他のRossum Electro-Musicのモジュールと同様に厚手のアルミニウム・パネル、頑丈なアルミ製ノブ・高品質の部品を使用した堅牢な作りです。
▼Linnaeusが持つもう一つの機能「Pingモード」
上記の機能説明ではLinnaeusは元々Daveが考案および設計したものとして説明しています。
しかしベータテスト・プロセスの後半で、Rossum Electro-Musicの良き友人でありテスターのChris Meyerは、Linnaeusが自己完結型の(入力を必要としない)ステレオ・オシレーターやFMパーカッション・ボイスとして機能する、いくつかの非常に強力なサウンド生成機能を含む「Pingモード」の可能性を提案しました。
当初、新しい機能を既存のインターフェースに追加しようとするのをためらいましたが Daveがプロトタイプを作成した後、この機能が非常にクールであることが判明し、Linnaeusへ搭載しない訳にはいかないという判断に至りました。
そのためPingモードはEggボタンを長押し、またはダブルクリックしてアクセスする代替ファームウェアという形で搭載されています。
スペック
●幅:16HP
●奥行き:25mm
●消費電流
+12V:155mA
-12V:36mA