60年に渡るコンソールデザインの経験に基づく 5057 Orbit は、Rupert Neve のクラスA・アナログサミングならではの伝説的なトーン、パワー、そしてオープンなサウンドをミックスにもたらします。広く知られる Rupert 氏のカスタムオーディオトランスと可変式 Silk Red / Blue 回路を備える Orbit は、リコールをはじめとするDAWの利便性を生かしながら、味気の足りないインザボックスのミックスを、新たなトーン、深み、明瞭さの極みへと導きます。
■特徴 ・16チャンネル、+/- 21V、クラスA設計のミックスバスで広大なヘッドルームを実現 ・求めるクラシックトーンのために正確な調整が行える、Silk Red / Blue モードと Texture コントロールを搭載 ・後続のデバイスをクリップすることなく豊かな倍音特性を生み出す、デュアルタップ仕様の出力トランス ・ボーカル、キック、スネア、ベースといったモノラルソースを正確にセンターに配置するモノラル・スイッチ ・チャンネルあたり +/- 0.1 dB 以内の優れたリニアリティと精度 ・極めて低く抑えられたクロストークにより、オープンなステレオイメージと音の深みを実現 ・バスリンクを使い、別の 5057 Orbit と組み合わせてチャンネルを増設することが可能(TRS接続) ・Rupert Neve Designs ならではの豊かで比類なきサウンドクオリティー ・DB25入力とXLR出力を備えた、堅牢でコンパクトな1Uシャーシ設計 ・Rupert Neve Designs の他のサミング製品と組み合わせ、ワールドクラスのモジュラーミックスシステムを構築
■ドライブのために ミックスバスと出力トランスを飽和するまでプッシュすることで、ノンリニアの音楽的な倍音が発生し、素材が一層まとめあげられ、活力が加わります。Orbit は、インザボックスの表現の域を抜け出せない外部サミング・ソリューションとは異なり、Rupert Neve コンソールだけがもたらすことのできる、並外れた豊かさ、美しい倍音、そして深みを提供します。
Orbit は、高い評価を得ている Shelford Channel のために開発された素晴らしいカスタム出力トランスの構成に基づいており、メイン出力とは別に、-6 dB 出力も備えています - 後者を使えば、チェーン内で後に続くデバイスをクリップさせることなく Orbit をフル・ドライブさせ、トランスが生み出す倍音をより多く得られるでしょう。このユニークなトランスのドライブ感こそが長きに渡る Rupert Neve サウンドの魅力であり、数え切れないほどのクラシック・ヒット・レコードのサウンドを支えてきたものです。
■要求に応えるクラシックサウンド ミックスの数だけ、それぞれに適した処理が求められます。Orbit では、出力の選択だけでなく、Silk Red / Blue を備えた連続可変式の Texture コントロールを活用することで倍音の密度やトーンを完全に制御できるため、ミックスを色付けのない、無垢な状態に保つことも可能です。Silk “Red” モードは、高域と中高域のトランス・サチュレーションを強調し、Rupert 氏のビンテージ機器に通じる、活気あふれるミッドレンジのおいしさを引き出します。一方の Silk “Blue” モードは、低域と中低域のサチュレーションを強調し、あらゆるソースに厚みや重みを加えます。EQとは異なり、これら Silk と Texture コントロールは出力トランスを飽和させ、Texture の設定に応じて非常に音楽的な倍音をソースへ付加します。
■チャンネルセパレーションと精度 厳密に固定されたチャンネルレベルと、高品質のステップスイッチを介した正確なミックスバス・アッテネーションによって、Orbit のピュアな信号経路におけるクロストークは極めて低く、チャンネルは ± 0.1 dB 以内でマッチングされています。その結果、ミックスに広く、正確なステレオイメージ、見事な奥行き、そして素晴らしくダイレクトな信号経路がもたらされ、あらゆる細部までを聴き取ることができます。
■DAWの利便性とともに 現代のミキシング・エンジニアは、頻繁にリコールを求められることがあります。Orbit の突き詰められたシンプルさと固定レベルの精度は、さまざまなミックス間において、迅速で再現性の高いDAWベースのリコールを提供すると同時に、Rupert Neve 氏によるクラスA・トランスカップルド・ミックスバスの豊かで比類なきサウンドクオリティーを付加します。