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Townsend Labs Sphere L22™ は、人気のラージダイアフラムコンデンサーマイクの特性を驚異の精度でモデリングしたマイクロフォンシステムです。録音後であってもマイクの種類や指向性の変更、その他さまざまな調整が行えるという魅力も備えています。
Sphere システムは、高精度のデュアルチャンネルマイクロフォンと Sphere プラグイン(UAD、AAX DSP、AAX Native、VST、AU 対応)との組み合わせによって、トランジェント・レスポンス、倍音、近接効果、そして3次元の指向特性といった幅広いマイクの反応を正確に描き出します。
<主な特徴>
・夢のマイクコレクションでレコーディング
・マイクの種類や指向性、その他マイクの特性を収録後でも変更可能
・ボーカリストを疲れさせることなく、さまざまなマイクのオーディションが可能
・Off-Axis Correction(オフアクシス補正)により、ブリード、望まない部屋鳴りからくる着色、その他一般的な問題を軽減
・1本のマイクでステレオレコーディング
■発明とも呼べるモデリング技術
Sphere の3次元アプローチは、これまでいかなる製品であっても不可能であったさまざまなマイクロフォンの空間的なニュアンス、近接効果、オフアクシスの周波数特性などを見事に捉えます。
■夢のコレクション
47、67、M49、C12 を含む、まさに「オールタイムベスト」なマイクロフォンがいつでも扱えます。
■Sphere L22 マイクロフォン
Sphere システムの核となるのは、3次元のサウンドフィールドを細部に至るまで精密にキャプチャーできるようカスタム設計された高解像度のデュアルチャンネル "L22" ラージダイアフラムコンデンサーマイクです。極めて精巧に製造される L22 によって、モデリングのレベルは一貫して正確です。
■リアルタイム・プロセッシング(UAD、AAX DSP)
Universal Audio Apollo / Arrow と併用した場合、極めて低いレイテンシー(96 kHz ラウンドトリップで約 1.6 ms)でのリアルタイムパフォーマンスを実現します。AAX DSP フォーマットでは、Avid HDX システムによる低レイテンシーのパフォーマンスが実現します。もちろん、AAX Native、VST、AU もサポートしています。
■指向特性の再現
Sphere は対象となるマイクの3次元特性を捉え、ビンテージマイクロフォン固有の魅力とそのサウンドに欠かせない指向性やその他オフアクシスでの特性等を正確に再現します。
■Sphere で収録したトラックでリマイク
トラッキングの前もしくは後に関わらず、マイクの種類、指向性、およびその他の設定をいつでもお好みに合わせ変更することができます。
■近接効果の調整
近接効果によって低域が強調され過ぎている、あるいは物足りないと感じた場合であっても、マイク本体を動かす必要はありません。テイクごとにマイクからの距離が変化しがちなボーカルのパンチングの際に効果的です。
■デュアルマイクモデル
Sphere プラグインのデュアルモードでは、トラッキングの前もしくは後に関わらず、1本の L22 マイクから2本の仮想マイクモデルを位相の問題なくミキシングすることができます。また、"ALIGN" コントロールにより、2本のマイクの相対的な位相を調整することもできます。
■マイク1本でステレオ収録
Sphere L22 マイクロフォンをソースに対して(向かい合わせではなく)90°の角度で設置し、Sphere 180 プラグインを使用すれば、1本のマイクでありながらステレオ収録を行うことも可能です(左右のチャンネルで同じマイクモデルを選択することも、異なるマイクモデルを選択することも可能です)。
以下は Sphere マイクロフォン1本と Sphere 180 プラグインを用いて収録したアコースティックギターのトラックです。最初のトラックではマイクモデルとして LD-47を、次のトラックでは LD-12 を選択しています。
■アクシスシフト
マイク軸を仮想的に回転させ、トラッキング前または後に、オフアクシスのサウンドを付加することができます。
■Off-Axis Correction™
トラッキング前後におけるブリード、不快な部屋鳴り等による着色、フィードバックの影響を軽減し、より正しい指向特性を得るための機能です。
■IsoSphere™
アイソレーションフィルター(リフレクションフィルター、あるいはポータブルアコースティックブースとも呼ばれます)は、ホームレコーディングにおいて非常に有用なツールですが、これらはサウンドに多少なりとも色付けをしてしまい、反射やバックグラウンドノイズを低減する効果も完璧とは言い切れません。IsoSphere は、一般的に使われるアイソレーションデバイスとの連携を最適化します。軸外の動作を強化して最大のリジェクション効果をもたらし、さらに周波数特性を変更して不要な色付けを補正することで、優れたサウンドのレコーディングを実現します。
■メーター
Sphere プラグインには、視認性抜群の(そして最高にクールな)メーターが用意されており、マイクで捉えたサウンドの方向とレベル、そして選択されている指向性をダイナミックに表示します。
■低ノイズ設計
もちろん、正確なモデリングの実現のためには、マイク自体が高性能でなければなりません。セルフノイズレベル : 7dB-A SPL は、ほとんどのヴィンテージマイクよりもはるかに優れ、多くの高性能な最新マイクロフォンに匹敵するものです。
■高いSPLへの対応
L22 は、クリッピングするまでに140dB以上のSPLをハンドリング可能です。いくつかのヴィンテージマイクのように高いSPLやエアーブラストによって致命的なダメージを受けることはないでしょう。
<Sphere の信号処理>
Sphere L22 マイクロフォンモデリングシステムは、高精度のデュアルチャンネルマイクロフォンとDAW用のオーディオプラグインによって構成されています。
Sphere システムは、デュアルカプセル / デュアル出力仕様のマイクロフォンを使用し、従来のシングルチャンネルマイクでは捉えきることのできない方向性や距離感等の多くの立体的な情報を捉え、それぞれのマイクが音場に対しどのように応答するかを正確に再現します - これがいわゆる3Dモデリングであり、Sphere(球体)というモデル名の源にもなっています。
他のマイクロフォンモデリング技術では、基本的にマイクからの音へEQを適用しフィルタリングを行います。これは結果としてEQを使って録音済みのトラックを処理することと変わりありません。
マイクに内蔵されたDSPが処理を行うのではなく、ソフトウェアプラグインがマイクロフォンモデルに関するすべての処理を実行します - この最大の利点は、オーディオが録音された後であってもマイクの種類や指向性を含む、すべてのモデリング設定をお好みで変更できるという点にあると言えます。
付属品
・ステレオブレイクアウトケーブル(3m)
・ショックマウント
・スイベルマウント
・ハードキャリングケース
・ダストカバー(ビロード素材)
スペック
■等価ノイズレベル : 7 dB-A
■最大SPL @ 0.5% THD : 140 dB(-20 dB パッドオン)
■パッドアッテネート : -10 dB / -20 dB
■感度 : 22 mV/Pa
■出力端子 : 5ピン XLRオス
■ブレイクアウトケーブル(3m) : 5ピン XLRメス - 3ピン XLRオス x 2
■本体重量 : 770 g
■外形寸法 : 63 x 225 mm
■出力インピーダンス : 200 Ω
■推奨負荷インピーダンス : 1 kΩ 以上
■ファンタム電源 : 電圧 : 44 ~ 52 V(チャンネルごとに) 消費電流 : 5 mA(チャンネルごとに ティピカル 8 mA @ 最大SPL)