TOP > シンセサイザー|キーボード|ピアノ > KORG miniKORG 700Sm

miniKORG 700のサウンドへ敬意を表しつつ、現代のミュージシャンの要求にも応えるべく強化されたモデル。KORG
miniKORG 700Sm

  • 新品
  • 送料無料

ブランド : KORG

取扱店舗

  • 渋谷店
  • 心斎橋店

店舗により展示状況が異なります。
店頭での現物の確認、試奏、購入をご検討される際の在庫確認は、お電話、またはメールにてご利用店舗へお問い合わせください。

商品の在庫について
売却時には迅速に商品情報の更新を心がけておりますが、在庫切れにより商品をご用意できない場合やメーカーよりお取り寄せとなる場合もございます。在庫状況や納期については「商品について問い合わせる」からお問い合わせください。

販売価格187,000円(税込)

数量
この商品について問い合わせる
お気に入りに登録 お気に入りに登録済み

カラーバリエーション

カラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーションカラーバリエーション
カラーバリエーション
拡大 Prev Next

トピックス

お店で買っても!WEBで買っても!今なら分割払いがお得!
ショッピングクレジット分割48回払いまで金利手数料0%!
期間限定 〜2025年5月31日まで

月々の支払い金額シミュレーションもできます!
くわしくはこちらをクリック

商品説明

分厚いベース、パワフルなリード - 豊かなアナログ・サウンドをあなたの指先で。

2021年に発売した「miniKORG 700FS」は、往年の名機「miniKORG 700S」に当時搭載できなかった機能を追加して復刻したアナログ・シンセサイザーでしたが、限定生産だったこともあり瞬く間に予定数を終了する大変な人気となりました。

アナログ・シンセ製品を現在でも数多くラインナップしている、世界でも稀有な電子楽器メーカーであるコルグ。その原点であるminiKORG 700のサウンドをもっと多くの人に知って頂くために、このminiKORG 700Smは生まれました。そしてそれはminiKORG 700のサウンドへ敬意を表しつつ、現代のミュージシャンの要求にも応えるべく強化されたモデルです。

*以降の記述では混乱を避けるため、(一部記述を除き)オリジナルのminiKORG 700とminiKORG 700Sを「miniKORG 700」と一括で表記します。

■miniKORG 700FSをダウンサイジング
新しいminiKORG 700Smは、2021年発売のminiKORG 700FS(限定生産)の機能は全てそのままに、鍵盤をスリム鍵盤にするなどFSの約86%のサイズを実現。重さも5.8 kgと手軽に持ち運べます。

■アナログ・シンセとして大切なこと
miniKORG 700が奏でるサウンドの真の美しさや豊かさは、DSPなどの演算集積回路を使ってアナログ回路をモデリングするアナログ・モデリング技術では実現できませんでした。

回路自体は、設計図や基板を元に部品を揃えてコピーすることが可能ですが、それで全く同じ音がするわけではありません。参考となるオリジナルの楽器も部品の経年変化で本来の音が失われている場合があり、正確に再現するには当時を知るさまざまな職人の記憶が必要になります。

私たちがオリジナルのサウンドを蘇らせることができたのは、数々のシンセサイザー再生プロジェクトに携わり、長年にわたって貴重なノウハウを培ってきた技術者チームのおかげです。このチームを指導したのは、1970年代初頭からコルグのエンジニアとして活躍し、オリジナルのminiKORG 700Sの設計者の一人でもある三枝文夫です。彼がコルグのサウンド・デザイナーと密接に協力し、オリジナルのサウンドを可能な限り忠実に再現しました。私たちは、miniKORG 700Smを演奏される方々に、受け継がれる技術の素晴らしさと、本物を手にする喜びを感じて欲しいと願っています。

■美しいリードと太いベース
miniKORG 700はコルグで最初のシンセサイザーでありながら、今でもコルグのシンセの中で最も太く、密度のあるサウンドを誇っています。

このminiKORG 700Smは、オリジナルのクリアで抜けの良いオシレーターと象徴的なトラベラー・コントローラーの再現が特徴で、演奏に特別な色彩と表現を加えるように設計されています。その中でも特に傑出したリードとベースのシンセ・サウンドは、現代の音楽にもフィットするものです。

■サブ・キーボードとしての可能性
当時の音楽で多く使われていたオルガンの上に置き、オルガンでは足りない音を足すためのサブ・キーボードとして誕生したminiKORG 700は、現代においてもその美しいリード・サウンドがステージ・キーボードやエレクトリック・ピアノと組み合わせる可能性を充分に秘めています。

オルガンの二段鍵盤の上に置かれる状況を想定し、使いやすいよう鍵盤下に一列に配置された操作子は時代が変わっても直感的でわかりやすく、そのルックスは他にはない個性的なものとなっています。

■オリジナルに加えたかった機能
当時の技術では電子部品など個々のパーツ・サイズが大きかったこともあり、本体内にこれ以上の機能を入れるスペースが取れませんでした。技術の進歩により空いたスペースにはエフェクト=スプリング・リバーブ、またベンドやモジュレーションのためのジョイスティックを追加。表現の幅を広げるアフター・タッチ、さらに今の音楽シーンにも対応すべくアルペジエーター、USB端子、MIDI IN端子やCV/GATE IN端子を搭載しました。

そして、これも当時は実現できなかったメモリー・プログラム・ボタンを搭載。一度作った音を再現するのにノブやつまみの位置をメモしておく必要はありません。

■トラベラー・コントローラー
miniKORG 700の最も特徴的な部分は、鍵盤下にある2つのスライダーによるトラベラー・コントローラーです。上のつまみがローパス・フィルター、下のつまみがハイパス・フィルターのカットオフ周波数をコントロールし、2つのつまみの位置によって音の表情を自由に変えていきます。また鍵盤を押さえながら左右に動かすことにより、ワウ、ミュートのほかオリジナルなトラベリング・サウンドを作り出すことができます。

上のつまみで設定したカットオフ周波数より低く、下のつまみで設定したカットオフ周波数より高い音がフィルターを通り抜けて出る音になるため、2つのつまみの位置が逆転すると全ての周波数がフィルターに引っ掛かり、音が出なくなります。つまり2つのつまみがすれ違うと理論上は音が出ないので、miniKORG 700ではつまみに突起をつけて物理的にすれ違いができない構造にしました。

しかしそこは良くも悪くもアナログ回路。今も昔も完璧な特性を持つフィルターを設計することは不可能であり、当時、つまみを交差させるために突起を削って新たなサウンド・メイクを試みた強者もおり、海外で販売されたモデルには元々この突起がないものもありました。

miniKORG 700Smではこの突起のないつまみも同梱しており、自分で取り替えることが可能で、サウンド・デザインの可能性は無限に広がり、ユニークな方法でサウンドを作ることができます。

■セカンド・オシレーター
miniKORG 700は1オシレーターのモノ・シンセでした。1年後の1974年には、サウンドのバリエーションを増やすために、鍵盤の左側のスペースに操作子を加えて、セカンド・オシレーターやリング・モジュレーターなどを追加したminiKORG 700Sが登場。今回のSmはこの機能が拡張された700Sを復刻しており、2つのオシレーターによる強力なデチューンなどによって、抜けが良く太いリード・サウンドの変化をより楽しめます。

■専用ソフト・ケースを付属
miniKORG 700Smは、持ち運びに便利な専用ソフト・ケースを付属しています。

■音楽ソフトウェアを無料バンドル
miniKORG 700Smには、曲を作るだけでなくAIによるマスタリングができる「Ozone Elements」、キーボード演奏の上達に役立つ「Skoove」、DAWソフト「Reason Lite」に加え、KORG Collectionから「miniKORG 700S」もこの製品だけ特別にバンドル。コルグやその他ブランドのソフトウェア・シンセまで、多数の音楽ソフトウェアが最初から付いてきます。

つまり、この製品を手に入れることによって、あなたの音楽をレベルアップさせるさまざまなツールを手に入れることができるのです。


■miniKORG 700の思い出 ──三枝文夫 (オリジナル miniKORG 700S開発者)
この楽器は試作機からずいぶん遠回りした果てに生まれました。

弊社は1970年11月12日、第19回全日本オーディオ・フェアで日本で最初のシンセサイザーを発表しました。 ちょうど50年前になります。この楽器は「新しいオルガン」を目指した2段鍵盤の楽器で、ポリフォニック音源のオルガン部と、今でいうモノフォニックのシンセ部2台分を内蔵していました。社内では試作一号機とよばれています。

この試作品の商品化にあたり二つの方向性を考えました。ポリフォニックのオルガン的な商品にするか、同時に一音しか出せないが音色を大幅に変えられるモノフォ ニック楽器にするか迷ったのです。しかしシンセサイザーの時代が来るとは予想できず、モノシンセの部分は切り捨て、ポリ音源に手動フィルター「トラベラー」を取り付けたコンボオルガンとして市販することになりました。これが当時の社名「京王技研工業」のオルガンを意味するKorgue(通称デカコルグ)で、後に現在の社名「KORG」に繋がります。


この楽器は弊社にとって初めての鍵盤楽器で、創業者の加藤孟の奮闘にもかかわらず、流通網もままならずまた高価なこともあり、ほとんど売れませんでした。そんなとき、アメリカのバイヤーが試作品を見て、びっくりするほど大量の注文をしてくれたのです。それがminiKORG 700、700Sです。試作一号機から3、4年も経っていました。ずいぶん遠回りをしたものです。

この楽器は外観も仕様も中の電子回路も他社の商品とは全く違います。その理由は欧米のシンセの真似をしなかったからです。もっと正確に言えば、欧米他社の商品をよく知らなかったからです。

まず使用目的が違います。設計にあたり前提としたのは、ソロ楽器としてではなく、電子オルガンの上に載せる第三の鍵盤として使われることでした。そのため、オルガニストにとってのわかりやすさ、操作のしやすさにこだわって、仕様やレイアウトを考えました。

操作パネルは鍵盤の下になければオルガニストの手が届きません。頻繁に使うオクターブや波形選択スイッチのつまみは、瞬時に切り替えられるように特別な形状にしました。当時社内でのニックネームは「浣腸つまみ」でした。 初めてシンセサイザーに触る方のために、どのような操作をしても音が無くならない工夫もしました。

例えばトラベラーの二つのつまみは互いにもう片方のつまみを追い越さないように、機械的制限をかけています。自分としては良いアイデアだと思ったのですが、輸出先のディストリビューターからもっと可変範囲を広くとの要望もあり、その制限を外したモデルもあります。今回の復刻モデルには、制限ありと制限なしの2種類のつまみが同梱されています。ぜひ両方を試してみてください。

なお「トラベラー」は試作一号機、デカコルグ、この miniKORG 700シリーズからエフェクターに至るまで、たくさんの弊社の商品に搭載されました。この名前はローパス、ハイパスフィルターのつまみを二人の旅行者(Traveler)に見立て、長い旅路を行き来する様を表したつもりです。

試作一号機の鍵盤左側のコントロールパネルには、つまみが同一の軌道上を行き来する特殊な構造の長〜いトラベラーを搭載しました。その隣にピッチベンドのためのジョイスティックや A,I,U,E,Oの母音切り替えボタン、上段にはReverbの文字の一部も見えますが、これらは次の次以降の商品に生かされます。今回の復刻モデルは、700Sでは小型化のために搭載を断念したジョイスティックやリバーブを追加しました。


当時の一般的なシンセはピッチが非常に不安定でしたので、試作一号機と同じHz/Volt 方式を踏襲しました。 miniKORG 700のピッチがどれだけ安定していたかというと、その後発表した世界初のメーター式ハンディ・チューナーWT-10にもこの音源回路を使ったほどでした。

なおHz/Volt 方式は電気計測器のアテネータの原理にヒントを得て開発した独自の方式ですが、Oct/Volt 方式の他社の楽器に接続するために、別途変換器を用意しなければならないという余分の仕事を作ってしまいました。いまだから話せる裏話です(注:miniKORG 700Smは、Hz/Volt 方式を採用しつつ、Oct/Volt 方式の機器も接続できるように設計されています)。

誰でも操作できるようにつまみの数は必要最小限にしました。エンベロープ・ジェネレーターはATTACKとSINGING/PERCUSSIONという二つのつまみだけで、たいていの楽器音を出せるように考えました。ADSR 方式ではないのです。発売後、KORG(当時は京王技研)のシンセは他社の楽器と仕様や機能の名称が異なるから業界で統一したほうがよいのではと言われたこともあります。それから数年後のシンセサイザーMS-20等では、一般的な名称や機能を採り入れるようになりますが、これは私にとっては苦渋の選択でした。楽器は個性があるからこそ面白いとずっと思ってきたからです。

miniKORG 700、miniKORG 700S、800DV は兄弟機種です。基本となる回路は同じで、700Sは 700にVCOを追加、800DVは700を2声(デュアルヴォイス)にしたものです。このシリーズは音が太いとよく言われました。設計者としては、太い音にするための特別なノウハウを持っていたわけではありません。しかし後に振り返ってみると思い当たる節もあります。


たとえば音源となる三角波の波の形です。初期の実験中、もっと波形をきれいにしようとすると音がたよりなくなる現象を何度も経験しました。音は音です。音は波の形ではありません。きれいな波形を目指して、オシロスコー プを覗いてはいけないことを知りました。

このminiKORG 700Sは楽器作りにとって、何が大事なことなのかを教えてくれたのです。

株式会社コルグ 監査役
miniKORG 700Sm 開発監修
三枝文夫



スペック

■鍵盤
37鍵(スリム鍵盤、ベロシティなし、アフタータッチ対応)

■音域
7オクターブ

■波形
三角波、矩形波、ノコギリ波、コーラス I、コーラス II

■プログラム数
14

■入出力端子
USB(type B)端子、MIDI IN 端子、SYNC IN/OUT端子(3.5mm TSミニフォーン・ジャック)、CV IN端子(3.5mm TSミニフォーン・ジャック)、GATE IN端子(3.5mm TSミニフォーン・ジャック)、AUDIO IN端子(6.3mm TSフォーン・ジャック、不平衡)、OUT R, L/MONO端子(6.3mm TRSフォーン・ジャック、平衡)、(ヘッドホン)端子(6.3mm ステレオ・フォーン・ジャック)

■電源
AC アダプター(DC12V)

■消費電力
9 W

■外形寸法(幅×奥行×高さ)
641 × 227 × 107 mm

■質量
5.8 kg

■付属品
AC アダプター(DC 12V)、トラベラー・ノブ(独立タイプx 2個)、ソフト・ケース

■アクセサリー(別売)
SQ-CABLE-6

*すべての製品名または規格名は関係各社の商標または登録商標です。
*製品の外観および仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。
*製品の色調は実際の色と多少異なる場合があります。