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60年代中期以降の肉厚な「ラウンドトップ形」をブラス削り出しにて完全再現した弦高調整用サムナット!!
1970年代頃には生産が完了した、60年代中期以降のサムナットを当社独自の手法によりプロファイリング。
50年代の薄くフラットな形とは異なる肉厚な「ラウンドトップ形」を完全再現!!
テイルピースや、ヴァイブローラ・ユニットと共に使用されるABR-1タイプを始めとするギター用ブリッジの弦高調整に必要不可欠なパーツであるサムナットを形状だけではなく素材、質量にも拘り、ヴィンテージ同様にブラス削り出しにて製作しました。
●ブラス素材のサムナットに拘る理由
Vibrola Tremoloや、他社の優れたヴィブラート・ユニットも、ブリッジの自由度を増すと弦の振動吸収が起こります。鉄素材によって発生した振動を、鉄よりも吸収力の高いブラス素材を用いる事によりダイレクトにボディへ振動を伝える事が可能となります。
Fender社のストラトキャスターでは鉄のブロックにて補っている事が多いですが、当時のGibson社では、より音質を重視するべく鉄よりも材料費の高いブラス材があえて選択されていました。この点に注目し、「KEY'STONE Vintage Replica Thumbwheels」は完全ブラス削り出しにて製作しています。
●ラウンドトップ形状にすることによる利点
弦が引っ張られる(もしくは緩められる)事になるアーミング奏法時、弦とサドル間には必然的に移動よる摩擦が生じます。この摩擦を軽減する為、当時Gibson社がVibrola Tremoloを搭載したSGやFlying V、Firebirdのサムナットに採用していたのが「ラウンドトップ形状」でした。
ボディトップに固定されたブリッジスタッドに装着するサムナットの上面を「ラウンドトップ形状」にすることで、ブリッジ底面はその曲面に沿って接触します。これにより、アーミング時にはブリッジをさながらロッキングチェアーのように自由にスイングさせる事が可能となり、サドルと弦の摩擦を軽減、結果チューニングの安定が得られます。Vibrola Tremoloなどのヴィブラート・ユニットを搭載したモデルには欠かすことの出来ないパーツと言えるでしょう。
また、Vibrola Tremolo非搭載のモデルにはラウンド面を底面にし、フラットトップとして使用することも可能。当時のGibson社でも稀にVibrola Tremolo非搭載のモデルに使用されていたケースが確認されています。
スペック
・1セット/2個
Gibson等、インチ規格のスタッドに対応。
※ミリ規格は対応不可。
サイズ(厚み寸法) : ミリ換算 2.6mm(ラウンドトップ込み 3.2mm)
材質 : ブラス/ニッケルメッキ仕上げ