■サイドチェイン・ダッキングをペダルで実現する独創的なペダル サイドチェインでのダッキングは、スタジオレコーディングの際に多用されるプロフェッショナルで強力なテクニックですが、それをライブ演奏で実現しコントロールすることは困難でした。通常はミックス作業などポスト・プロダクションの段階で処理され、かつセットアップも大掛かりで複雑なものが必要になります。Deep Space Pulsarはそれをギターペダルサイズでシンプルに実現します。ペダルがトリガーを受け取る毎にシグナルをダッキングさせ、サウンドをディープな深宇宙へと誘います。
Deeep Space PulsarはマイクとIgorエクスプレッションパッドが同梱されており、そのいずれかをダッキングのトリガーとして使用できます。例えばマイクをキックドラム内へ配置すれば、入力を受け取る度にシグナルがダッキングされ、キックに完璧に追従する生々しいリズムアンサンブルの表現が可能です。Igorはダッキングをタップテンポで操作することができ、シンプルな4つ打ちのビートでシグナルをダッキングさせます。テンポはIgorでいつでも修正でき、DJやドラムマシンとのプレイも可能になります。複雑な設定が必要な機材やMIDIでのシンクなどはもう必要ありません! マイクとIgorに加えて、Deep Space PulsarはCVパルスでのトリガーも対応し、シンセサイザーとの組み合わせにも最適です(スリーブ0V tip signal)。
例えばThe Beatlesは、Tomorrow Never Knowsのサウンドにサイドチェインを導入しています。曲中はシンバルの音が引き伸ばされ霧のように空間を埋めていますが、キックとスネアに合わせてそのシンバルが途切れています。これによりリズムにキレが加わり、緊張感のあるサウンドを後押ししていると言えるでしょう。またMy Bloody ValentineもSoonなどの楽曲でサイドチェインでのダッキングを用いることで、リズムに独特なグルーヴを付加しています。このように特定の音を目立たせるように、音量を下げることを「ダッキング」と呼びますが、Deep Space Pulsarの他、Empres Effects Compressorにもサイドチェイン端子が用意されており、コンプレッションを外部入力でコントロールすることでダッキングエフェクトとしても使用可能です。