Wren and Cuff UB-STONE FUZZは、ELLEGARDEN、Nothing’s Carved In Stone、ソロでも活躍するギタリスト生形真一氏のシグネイチャーモデルです。
2022年4月、生形真一氏の所有する1967年製Vox Tone Benderを再現するプロジェクトが始まりました。このヴィンテージTone BenderはWren and Cuffがこれまで触れた多くのトーンベンダーとは異なる音色でした。軽いゲートがかかり、スポンジのようなトーンと、上下にかすかなオクターブが混ざるような太い音色です。Wren and Cuffはこのペダルに感銘を受け、そのサウンドを再現することにしました。2年にわたるプロトタイプの制作や意見交換を行い、Wren and Cuffと生形真一氏が満足するペダルに仕上がりました。
最後に生形真一氏が使用するWren and Cuff Your Faceで気に入っているLOW-CUTノブを加え、UB-STONE FUZZが完成しました。 実際の現場での操作性も考慮され、Wren and Cuffの手によってヴィンテージサウンドを完璧にキャプチャしながら、さらなる完成度を実現したのがUB-STONE FUZZなのです。
■生形真一氏のコメント ギターを弾き始めた頃からずっと使い続けている歪みエフェクター。中でもファズはレコーディング、ライブ問わず本当に多くの機種を試して使ってきました。 そんな中でヴィンテージファズの魅力にも気づき、特に60年代後半のイタリア製のVox Tone Benderが自分のプレイスタイルに合っていると感じて、レコーディングでは頻繁に使っています。 そんなヴィンテージのTone Benderのサウンドはそのままに、もう少し使いやすく、そしてライブにも耐えうる頑丈さをもった物があったらな、と思っていたところにWren and Cuffから今回の話が来ました。 Wren and Cuffは近年のエフェクターブランドの中でも特にファズに関しては定評のあるブランド。俺も数機種を使用していたので信頼があり、2022年の4月から今回のシグネイチャーの制作がスタートしました。
制作にあたって拘ったのは、ヴィンテージファズの魅力・音質は極力変えずに更に使いやすく、耐久性もある物を作りたいという事でした。 ファズを使っていて特に個性を感じるのは低音の出方で、それが大きな魅力のひとつなのですが、LOWが出過ぎてしまって調整の出来ないものが多くあります。 なのでヴィンテージTone Benderには無いLOW-CUTノブの追加をしてもらい、サウンドのバリエーションは格段に広がっていると思います。 そしてもうひとつ譲れなかったのはゲルマニウムトランジスタの使用で、ヴィンテージのNOSの物をWren and Cuffに選定してもらい使っています。音質は気温等によって若干変わると思いますが、それもゲルマニウムトランジスタの面白さ、魅力の1つだと俺は思っています。 結果ギター側のボリュームとの追従性も良く、リードからローゲインでのバッキング、煌びやかなクリーンまで出せるエフェクターになりました。
Wren and Cuffと2年の歳月を掛けて作ったUB-STONE FUZZ、自分にとって本当に大切な、唯一無二のエフェクターになりました、是非手に取って試してみてください。