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残響が彷徨うのは、遷ろいやすい空間。クロック可変+リバーブエフェクト。
一つの点。
一つの線。
一つの球体。
物理メディアに反響する。
物理メディアを反響する。
部屋を、頭を、心を満たす大胆不敵なサウンド。デジタルでありながら有形のような。壁が会話をするような。まるで現実の空間のようで、僕らが行った場所、やってきたこと、もしくはかつての僕たち自身を再現するために、しかもオールパスフィルターとモジュレーションディレイを連ならせるということではなく、みたいなね。あとはクロックをまるごと操作できて、全部をシンプルにストレッチできるようにしよう。まったく、最高なコンセプトだろ?
■空間を再考する、OBNEのリバーブ・デバイス
BL-37はOld Blood Noise Endeavorsならではの、空間への認識に疑問符を打つようなデバイス。
目を閉じれば、そこはどこか知らない空間。BL-37の響きに耳を澄ませて、ここではないどこかに行きましょう。
リバーブ・テイルの二か所をモジュレートした、優艶に揺らめくリバーブ・サウンドが特徴です。モジュレーションの速度や存在感、リバーブの長さや質感など、様々な要素が絡み合うリバーブサウンドを2つのコントロールで直感的に操りましょう。
■風景を変えるクロックコントロール
Clockコントロールは魔法の鍵。シグナルの解像度を左右するサンプルレートやリバーブのタイミング、リバーブにかかるモジュレーションの速さ、それらすべてがスライダーを動かすことで変化します。
このスライダーを動かして、並行世界を渡り歩きましょう。
Clockを高く設定すれば、そこはタイル張りの浴室で、はじけるような短いリバーブが響きます。下げていけば風景はゆがみ、気づけばそこは現実世界には存在しない空間。引き延ばされて解像度が下がった残響が深淵を満たし、こちらを覗きます。
■広がりと揺らめきを操るFeedbackコントロール
Feedbackコントロールは、Clockが見せる風景の揺らぎや広がりをさらに変えてくれます。
Feedbackコントロールでリバーブの出力から入力へのフィードバック量を変えることで、リバーブの減衰の速度と、モジュレーションの存在感を調整。
高い設定ではピッチベンドを感じるほどの強いモジュレーションと、長いリバーブ・テイル。設定を下げればリバーブ・テイルは短くなり、モジュレーションは穏やかにきらめきます。
■特徴
・モノラルイン/モノラルアウト
・エフェクト全体の挙動をまるごと可変するクロックコントロールで、音質に加えてリバーブトレイルの長さやモジュレーションの速さも変化。狭いタイル張りのバスルームから、現実ではないどこかの深淵まで、様々な空間を彷徨うリバーブ・エフェクト。
・モジュレーションの強さとリバーブの長さを決定するFeedbackノブ。
・ドライ/ウェットの比率を設定するMixコントロール。
・全体の音量を設定、補正にも使えるVolumeコントロール。
・ソフトタッチ/トゥルーバイパスフットスイッチ
・110mA、9VDCセンターマイナス。