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Catalinbraed Tributeはすべてのギタリストにとって必要なペダルです。アウトローカントリーファンから、メタルロゴのバンドTを愛するプレイヤーまで、豊かな表現力を持つ高いヘッドルームのオーバードライブエンジンとパワフルで柔軟なトーンコントロールを備えたオーバードライブは必要でしょう。
Tributeはアナログ回路で構成されたオーバードライブです。Catalinbraedの最も古いデザインの1つ、VariOboostに敬意を表した設計です。オリジナルの回路はスタジオライクな本格的パワーを持つトーンコントロールとスーパーチャージャー付き1バンドパラメトリックEQで構成されていました。
ここから大きく発展を遂げたTributeは、ローミッドをフォーカスするリズムトーン、ファットなコードトーン、きらびやかなリード、半止めワウのミッドなど様々なトーンを生み出します。シングルコイルをハムバッカーのようにしたり、フェイズアウトサウンドを作ったり……どれもTributeの中にあります。
■コントロール
VOLUME:音量を調整します。
DRIVE:Tributeのコアは厳密なバッファとデュアルギャングポットによって制御される歪み回路です。DRIVEノブを回すとクリーンブレンドとオーバードライブゲインをコントロールします。最小では穏やかなトレブルフィルターを通したクリーンなトーンで、最大にすると歪み回路のみのフルゲインとなります。
FREQ:オリジナルVariOboost回路にあったもので、TONEコントロールと連動します。FREQノブは70Hz〜1.4kHzの周波数を選択します。FREQで選択した周波数を中心にTONEコントロールが動作します。
TONE:FREQで設定した周波数を中心に、12dBのブースト・カットを行います。中央位置にクリックがあり、その位置でフラットとなります。
■FREQノブの設定
Hzとは、周波数の単位です。1Hzは1秒間に1サイクルとなります。1Hzのオシレーターを作りたいなら、1秒に1回のスピードで手を揺らしてみましょう。2Hzにしたい?それなら2倍の速さにしましょう。
これをどうにかして1秒に100回揺らすことができれば、100Hzの音が鳴ります。
一般的なレギュラーチューニングでは、オープンローEが80Hzです。これらの数値から、FREQノブが設定できる範囲を探ってみましょう。
70-100Hz:サブベース。このセクションをブーストすると、ギターのトーンとしては聞こえるよりも感じるようなトーンになります。ここをカットすると、ベーシストとの議論をへらすことができるでしょう。70HzはローC#に近い周波数です。
100-250Hz:ギターのローエンドです。ブーストすると分厚くファットなトーンになります。ミックスでギターをタイトにするには、ここをカットしてみましょう。レギュラーチューニングのオープンA、D、G、Bの基音は110Hz、147Hz、196Hz、247Hzです。
250-500Hz:ローミッドです。暖かさとも言います。トーンをウォームにするには、ここを少しプッシュしてみましょう。丁寧に調整することでリズムトーンをさらに強化できます。マッドバンドとも呼ばれるこの帯域をカットすると、ミックスの中で少し調和が取れるかもしれません。ハイEは330Hzで、この周波数となります。
500-1kHz:ミッドレンジやボディと呼ばれる帯域で、ブーストするとギターの音を前に出すことができます。メタルなどの楽曲ではこの帯域をカットしたり、他の帯域より抑えることであのサウンドが出せます。この帯域をブースト・カットすると、シングルコイルをハムバッカーにしたり、その逆の音色に変えるように調整することもできます。
1-1.4kHz:プレゼンスと呼ばれます。ここをブーストするとピックアタックが協力になり、リードが強くなります。やりすぎると耳が痛い音になるので程々にしてみましょう。深めにカットすると、ミドルポジションのフェイズアウトピックアップのようなトーンになります。
■デザイナーズノート
Tributeはもともと、友人のトム・キースリーのために作成したペダルが元になっています。このプロトタイプを製図板に戻し、そこから開発を行いました。
デュアルギャングドライブノブを搭載していますが、いわゆる“K”スタイルのペダルではありません。“K”スタイルは素晴らしい回路ですが、求めていた音色ではありませんでした。
ですが、Tributeでは1つだけ、その回路から借りたものがあります。チャージポンプ回路。Tributeは内部で昇圧されています。
Tributeのフロントエンドには強力なトランジスタバッファがロードされおり、ドライシグナルを透明で暖かな音色にします。そこからシグナルを分割してドライとウェットに分けています。この部分は18Vで駆動しています。
元になったプロトタイプでは2バンドイコライザーを使用していましたが、そこにVariOboostの回路を加えました。この後半部分は+18/-9Vの27Vのハイヘッドルームで駆動します。
スペック
■種類:オーバードライブ
■アダプター:センターマイナスDC9V
■電池駆動:-
■コントロール:TONE、FREQ、VOL、DRIVE
■インプットインピーダンス:1.6M
■アウトプットインピーダンス:8K
■消費電流:50mA
■サイズ:110mm x 60mm x 50mm
■重量:0.5ポンド/ 227g
■電源
TributeはスタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。9V以上の電源は接続しないでください。消費電流は50mAです。電池はご使用になれません。