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Catalinbread Karma Sutureは、レアなヴィンテージファズペダル、“ハーモニックパーコレーター”からインスパイアされて制作したファズ/オーバードライブペダルです。
ヴィンテージペダルのクローンではありません。DensityやDiodeコントロールの追加や細部のファインチューンの積み重ねによりポテンシャルを圧倒的に拡大しています。
トーン、レスポンスは常に存在し、プレイングに対しセンシティブに表情を変化させます。
Silicon Karma Sutureは、ゲルマニウムモデルよりもゲインアップを行い、よりラウドでブライトなトーンを作ります。PNPシリコントランジスタとNPNシリコントランジスタを組み合わせ、シリコンダイオードによる非対称クリッピングを設置しました。
Karma Sutureは、単体の歪みとしてもアンプをプッシュするゲインブースト、オーバードライブ、さらに他のエフェクターをエンハンスさせるような使い方も可能です。どの使い方に於いても、偶数次倍音を多く含んだ、甘く音楽的なハーモニックディストーションを堪能できます。
ゲルマニウムモデルもシリコンモデルも、それぞれ個別の違いはありますが、どちらも偶数次倍音が特徴であることに変わりはありません。ゲルマニウムとシリコンの違いは、一般的なゲルマニウムトランジスタとシリコントランジスタの特性と同様です。つまり、ゲルマニウムモデルは太く甘いトーンで、ソフトなアタックが特徴、シリコンモデルはより鋭く早いアタックで、アグレッシブなトーンを作ります。
Karma Suture。
これはファズでしょうか?
そうです。
いや、オーバードライブでは?
そうです。
スパークリーなブーストじゃないか?
その通りです。
Catalinbread Karma Sutureは、様々な使い方のできる個性的なドライブエフェクトなのです。ヴィンテージシングルコイルにもホットなハムバッカーとも相性の良いペダルです。
Karma Sutureの作る偶数次倍音成分の歪みは、ギタリスト好みな歪みです。極端なセッティングにしても明瞭な音色であることにも気づくでしょう。
複雑なコードを弾いても、全ての音がクリアに聞こえます。ノブをフルアップにしたセッティングでも、一般的なファズやディストーションと比べてみればそれははっきりと分かるでしょう。Karma Sutureは、多くのファズやディストーションと違い、オープンでレスポンシブなキャラクターなのです。
さらに、これほどオープンなキャラクターなのに、サステインも十分にあります。特にアンプをクランチ程度でKarma Sutureを弾けばそれは明確です。
ハーモニクスは、パワーコードを弾いてそのまま伸ばしているとだんだんと強くなります。
■コントロール
Density:分厚いファズトーンから倍音成分が豊かなオーバードライブまで、音色をコントロールできます。音のスウィートスポットを探し当て、微調整することもできます。
Diodes:ダイオードクリッピング回路のスレッショルドをコントロールします。フルクリッピングでは最も強い歪みとコンプレッションが得られ、最小設定えでゃダイオードクリッピングを行わず、ラウドでワイド、オープンなトーンが得られます。
Input:ギターシグナルがハーモニックジェネレーターにどの程度送られるかを調整します。低く設定すればブースターとなり、上げていくと倍音成分が増え、ファズサウンドへと近づいていきます。高く設定すれば完全なファズペダルになります。
Output:全体の音量を調整します。
■使い方
・ファズモード
DIODES 5:00, DENSITY 5:00, INPUT 5:00, OUTPUT 2:00
最も太く、分厚いファズサウンドが得られます。接続するギターやアンプ、ギターのVolumeセッティングなどにより、サウンドは様々に変わります。
・タイトオーバードライブモード
DIODES 5:00, DENSITY 10:00, INPUT 12:00, OUTPUT 3:00
まさに“ロック”なサウンドを作ります。Densityを調整することで音色のタイトさとファットさのバランスを取ります。
・スパークリングクリーンサウンド/エンハンサーモード
DIODES 10:00, DENSITY 10:00, INPUT 8:00, OUTPUT 4:00
Inputノブを低く設定することで、クリーンシグナルにハーモニックを付加し、エンハンサーのように使うことができます。トーンはクリーンではありませんが、サウンドはクリーンです。ジャジーなコードうあアルペジオで試してみましょう。
■Karma Sutureの接続順
通常、Karma Sutureはエフェクトシグナルチェーンの最初に設置します。多くのファズペダル同様、バッファを通さないシグナルが最もポテンシャルを発揮するからです。バッファを通すと、音がブライトになりすぎたりすることがあります。
また、アンプライクなオーバードライブの前に設置するとより効果的です。まるでアンプをブーストするように使うことができます。
ワウペダルと組み合わせる時は、ワウの前にKarma Sutureを設置するのが一般的です。しかし、この接続でKarma Sutureのノブセッティングが高くなっていると、ヒールダウン時に発振することがあります。音楽的な発振音として使うこともできますが、発振を無くしたい時にはDensityとInputを下げ、音色を調整するとともに発振が出ないように設定します。
これはワウにかぎらず、オクターブペダルやフィルターペダルと組み合わせた際も同様です。
■ギターとの組み合わせ
Karma Sutureは、様々なピックアップと組み合わせて使用することができます。出力の低いヴィンテージスタイルのシングルコイルなら、DensityとInputを高めに設定してみるのも良いでしょう。高出力なハムバッカーの場合、逆にDensityとInputを低めに設定するとバランスが良くなります。
特にシリコンモデルはハムバッカーとの相性が良いように作られています。
■アンプとの組み合わせ
Karma Sutureは様々なアンプで素晴らしい音を作ります。クリーンアンプ、歪ませたアンプどちらでもご使用いただけます。(一部の超ハイゲインなメタルアンプの場合は、歪みが強すぎることもあります。)
あまりに音が分厚すぎる場合の対処法は以下のとおりです。
DensityやInputを下げ、ローエンドをクリアにします。そしてDiodeを下げ、サウンドをオープンにします。最後にギターのVolumeを下げます。
■電源
Karma Sutureは、スタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。最大18Vまでの電圧にも対応しています。
また、9V電池でも駆動させることが出来ます。Karma Sutureの動作電流はとても少ないため、電池でも長くお使いいただけます。電池が切れてくると、LEDが光らなくなり、音が暖かく、ダイナミクスが狭く、レスポンスが悪くなります。