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ベースディストーションを開発する上で、音圧を維持しつつパンチのあるアグレッシブなサウンドを得ることは矛盾と戦うようなものでした。
タイトさを求めるのであれば低域がサチュレーションしないように低音を抑える必要が有り、多くの場合軽い音色になりがちです。
しかし低域を下手にブーストしてしまえば音の飽和を招いてしまいます。
こういった問題の解決策としてレコーディングエンジニアは長い間マルチバンドディストーションというテクニックを使ってきました。
Microtubes X7もまた、こういった問題をコンパクトかつフレキシブルに解決します。
まず入力された信号は、任意で設定が可能なローパスフィルターとハイパスフィルターで 2つのシグナルに分岐されます。
ハイパスフィルターを通ったシグナル(中域から高域のみの音)は、その他のMicrotubesペダル達と同じようにCMOS回路によって歪みが加えられます。
ローパスフィルターを通ったシグナル(低域のみの音)は、クリーンのままですが任意でコントロールできるコンプレッサーを通ります。
リッチな倍音を持つ歪んだ高域側の音とコンプレッションされたクリーンな低域をミックスすることで、図太い低域を維持しつつアグレッシブなディストーションサウンドを生み出すことが出来ます。たとえ弦のコンディションが悪かったり、楽器自体の音色が軽かったりブーミーだったと
しても Microtubes X7 によって強力な音色のコントロールが可能となります。
さらに Microtubes X7 には 4 バンドグラフィック・イコライザーを搭載し絶大な音色のコントロールを可能とします。
●High-pass frequency:歪ませる高域の周波数の範囲(カットオフ周波数)を設定します。100Hz(ファズの様なサチュレーションサウンド)から1kHz(シャープなサウンド)まで任意で設定が可能。
●High Drive:ハイパスフィルターを通ったシグナルの歪みの量をコントロール
●High Level:全体の音量をコントロール
●Low-pass frequency:歪んだ高域のサウンドにミックスするクリーンの低域の周波数の範囲(カットオフ周波数)を設定します。50Hz(サブベースのみ)から500Hzまで任意で設定が可能。
●High Level:全体の音量をコントロール
●High Drive:ハイパスフィルターを通ったシグナルの歪みの量をコントロール
●Low Comp:ローパスフィルターを通ったシグナルに対するコンプレッションの量をコントロール
●Low Level:ローパスフィルターを通ったシグナルの音量をコントロール
●Master:全体のヴォリュームコントロール
スペック
●Low shelf:+/-12dB @80Hz
●500 Hz:+/-12dB
●1 kHz:+/-12dB
●High shelf:+/-12dB @5kHz
●Input:フォンジャック入力
●Input インピーダンス:1MΩ
●Parallel Output:インプットに入力された信号を出力
●Output:フォンジャック出力
●Direct Output:XLR端子のバランスド出力
●Outputインピーダンス:1kΩ
●9VDC:アダプター、パワーサプライを接続するコネクター(センターマイナス、9Vのみ使用可)
●消費電流:70mA
●サイズ:94mm x 120mm x 46mm
●重量:0.32Kg